エバラ時報 No.217 p.44 三浦 信二 ほか
当社は,沸騰水型(BWR)原子力発電に多数の復水脱塩装置を納入してきたが,それに加え全く新しいイオン交換樹脂の洗浄システムを,Radiological Solutions, Inc.から調達した振動式分離機と装置基本設計に基づき,2005年10月に納入した。このシステムの優れた点としては,クラッドと破砕樹脂の健全樹脂からの優れた分離効率,目詰まりしない分離スクリーン,少ない廃液発生量,特別に設計されたオーバーパック,及びコンパクトな装置設計である。このシステムは日本原子力発電(株)東海第二発電所で今までに約1年間運転され,顧客によって運転データの収集と分析が行われている。